あの絵画から始まった人生の旅路

 

大切な想いを込めて、大好きな彼女に贈った一枚の絵画。

 

何の記念日でもなく・・・。

 

どうしたら、明るくいてくれることができるかな・・。

どうしたら、気持ちが晴れることができるかな・・・。

 

そんなこと考えて、おもむろに立ち止まったデパートの片隅の小さな小さな画廊

 

家の中で、ぽつんと寂しい彼女だからこそ、絵画を見て癒されれば、心が少しは晴れるのではないか。

そんな気持ちで、俺は見ていた。

 

絵心なんかまったくない。

 

どんなのがよくて、どんなのが気に入るのか・・・。

 

気づけば一時間も、1ルームマンションよりもはるかに小さな画廊の中をぐるぐる、ぐるぐる見て歩いてた。

 

無造作に、重なり合った絵画を出しては、引っ込め、引っ込めては出してを繰り返し、なんかピント来ないなとあきらめかけたその時、あの絵画と出会うことができた。

 

なんという想像力。なんと癒される世界観なんだと。

静かで・・・。時間がゆっくり流れ・・・。満たされる。

そして、絵画から感じられる微笑。

 

こういう絵画が、幸せを呼ぶんだと実感した瞬間だった。

 

この絵を彼女に贈ろう。

 

少しでも彼女が、元気になってもらえたら・・・。

 

 

 

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この一枚の絵画がきっかけとなり、後に私と彼女の人生は、「別々」から、「一緒」となっていく。

 

人生という旅路

 

笑えたのは、これは、絵画でなく、写真だったということ。

まさか、こんな世界が実在するなんて・・・。

 

そして、のちに私たちは、新婚旅行で、この地を訪問する。

 

どこにあるのか?どの国か?まったくわからないけど、そこに行こう!そう二人で決めたのだった。