絵画は・・・・。写真だった・・・(笑)
素敵な絵だね。そうだね。よく見ると、ここのタッチなんか、どんな技法なんだろー。光が差し込んでるこの感じ、どうしたら描けるんだろー・・・・。
そんなこんなで、まじまじと絵画を見ていた、その時!
彼女がポロリと、ちっちゃな毒を吐いた。
「これ、写真じゃない?」
まさかー。こんな世界、世の中にないでしょう。創造の世界だよ。
いや、いや
「これ、写真だって」
そうかなー。そうなのかな。どうやって調べたらわかるかな・・・・。
なんか、右下にサイン書いてるんでない、これ作者?
筆記体で、おしゃれに書いてある。
Meisかな・・・・。
ググればわかるじゃんか。そうだそうだ!
その後、衝撃の事実が!
メイスは、写真家だった。
うそーーーーーーーー!
こんな世界あるんだ。
世界一美しいといわれるヨーロッパの宝石
二人で目を合わせて、ニヤッと笑う。
これは、運命だ。この絵画ならぬ、写真に出会った事。
行かねばならぬ。ここに行かねばならぬ。
ここに行こう!
そうだサントリーニに行こう!
あの絵画から始まった人生の旅路
大切な想いを込めて、大好きな彼女に贈った一枚の絵画。
何の記念日でもなく・・・。
どうしたら、明るくいてくれることができるかな・・。
どうしたら、気持ちが晴れることができるかな・・・。
そんなこと考えて、おもむろに立ち止まったデパートの片隅の小さな小さな画廊
家の中で、ぽつんと寂しい彼女だからこそ、絵画を見て癒されれば、心が少しは晴れるのではないか。
そんな気持ちで、俺は見ていた。
絵心なんかまったくない。
どんなのがよくて、どんなのが気に入るのか・・・。
気づけば一時間も、1ルームマンションよりもはるかに小さな画廊の中をぐるぐる、ぐるぐる見て歩いてた。
無造作に、重なり合った絵画を出しては、引っ込め、引っ込めては出してを繰り返し、なんかピント来ないなとあきらめかけたその時、あの絵画と出会うことができた。
なんという想像力。なんと癒される世界観なんだと。
静かで・・・。時間がゆっくり流れ・・・。満たされる。
そして、絵画から感じられる微笑。
こういう絵画が、幸せを呼ぶんだと実感した瞬間だった。
この絵を彼女に贈ろう。
少しでも彼女が、元気になってもらえたら・・・。
この一枚の絵画がきっかけとなり、後に私と彼女の人生は、「別々」から、「一緒」となっていく。
人生という旅路
笑えたのは、これは、絵画でなく、写真だったということ。
まさか、こんな世界が実在するなんて・・・。
そして、のちに私たちは、新婚旅行で、この地を訪問する。
どこにあるのか?どの国か?まったくわからないけど、そこに行こう!そう二人で決めたのだった。
ぷぁーとしたくなった
ぱーと!明るい空見ながら、頭空っぽにして旅に出たくなることありませんか
まぶしい日差しを浴びて、手で太陽をすかしながら、にやっと笑う。
そんなバカンスに繰り出しましょうよ