旅の準備

 

サントリーニ島をメインディッシュにして、旅行プランを考えていく。

 

せっかく行くヨーロッパツアーだから、あれも、これもと欲張りたくなり、なかなか決まらない。旅行期間は10日間。

 

結果、いろんなとこにいけてかつ、効率いい移動方法は・・・・。

 

アドリア海のクルーズと決定。

 

成田から、ドバイ経由で、イタリアベニスへ。

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そこから、バーリ、カタコロン、サントリーニ島ピレウス、コルフ、ドブログニク、を船で周り、ベニスに戻ってくるコース。

 

船では、7日間のクルーズだ。

 

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絵画は・・・・。写真だった・・・(笑)

素敵な絵だね。そうだね。よく見ると、ここのタッチなんか、どんな技法なんだろー。光が差し込んでるこの感じ、どうしたら描けるんだろー・・・・。

 

そんなこんなで、まじまじと絵画を見ていた、その時!

 

彼女がポロリと、ちっちゃな毒を吐いた。

 

「これ、写真じゃない?」

 

まさかー。こんな世界、世の中にないでしょう。創造の世界だよ。

 

いや、いや

 

「これ、写真だって」

 

そうかなー。そうなのかな。どうやって調べたらわかるかな・・・・。

 

なんか、右下にサイン書いてるんでない、これ作者?

 

筆記体で、おしゃれに書いてある。

 

Meisかな・・・・。

 

ググればわかるじゃんか。そうだそうだ!

 

その後、衝撃の事実が!

 

メイスは、写真家だった。

 

うそーーーーーーーー!

 

こんな世界あるんだ。

 

ギリシャにあるサントリーニ島

 

世界一美しいといわれるヨーロッパの宝石

 

二人で目を合わせて、ニヤッと笑う。

 

これは、運命だ。この絵画ならぬ、写真に出会った事。

 

行かねばならぬ。ここに行かねばならぬ。

 

ここに行こう!

 

そうだサントリーニに行こう!

 

 

 

 

 

あの絵画から始まった人生の旅路

 

大切な想いを込めて、大好きな彼女に贈った一枚の絵画。

 

何の記念日でもなく・・・。

 

どうしたら、明るくいてくれることができるかな・・。

どうしたら、気持ちが晴れることができるかな・・・。

 

そんなこと考えて、おもむろに立ち止まったデパートの片隅の小さな小さな画廊

 

家の中で、ぽつんと寂しい彼女だからこそ、絵画を見て癒されれば、心が少しは晴れるのではないか。

そんな気持ちで、俺は見ていた。

 

絵心なんかまったくない。

 

どんなのがよくて、どんなのが気に入るのか・・・。

 

気づけば一時間も、1ルームマンションよりもはるかに小さな画廊の中をぐるぐる、ぐるぐる見て歩いてた。

 

無造作に、重なり合った絵画を出しては、引っ込め、引っ込めては出してを繰り返し、なんかピント来ないなとあきらめかけたその時、あの絵画と出会うことができた。

 

なんという想像力。なんと癒される世界観なんだと。

静かで・・・。時間がゆっくり流れ・・・。満たされる。

そして、絵画から感じられる微笑。

 

こういう絵画が、幸せを呼ぶんだと実感した瞬間だった。

 

この絵を彼女に贈ろう。

 

少しでも彼女が、元気になってもらえたら・・・。

 

 

 

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この一枚の絵画がきっかけとなり、後に私と彼女の人生は、「別々」から、「一緒」となっていく。

 

人生という旅路

 

笑えたのは、これは、絵画でなく、写真だったということ。

まさか、こんな世界が実在するなんて・・・。

 

そして、のちに私たちは、新婚旅行で、この地を訪問する。

 

どこにあるのか?どの国か?まったくわからないけど、そこに行こう!そう二人で決めたのだった。

 

 

 

 

ぷぁーとしたくなった

ぱーと!明るい空見ながら、頭空っぽにして旅に出たくなることありませんか

まぶしい日差しを浴びて、手で太陽をすかしながら、にやっと笑う。

そんなバカンスに繰り出しましょうよ